漫画家デビューを目指し続ける49歳男性の生活!狭い部屋、安い給料、なぜ追い続けるのか?


 仕事や家庭のあれこれに忙殺される毎日を送っていると、「夢」なんて言葉は目にするのも口にするのも恥ずかしくなる。ただ、かつては夢を見ていたし、本当は叶えたかったはずだ。今回は、40歳を超えてなお、夢を追い続ける男たちに密着した。生活は決して楽じゃない。それでも目指すものがある。安定とは無縁の日々を送る“夢追い人”のリアルに迫った。

◆夢は漫画家デビュー!幼少期の憧れは今も変わらず。描くことで救われた人生

 プロ漫画家を目指して四半世紀。49歳の澁原秀一さんは、賞に応募し続けるも、なかなか芽が出ない。職業は漫画家アシスタント。仕事も生活も漫画を中心に回っている。

 レギュラーで出入りするアシスタント現場は2つ。そのうちひとつは茨城県にあるため、朝5時半に起き、片道2時間の電車移動だ。

「電車で寝られるので、そんなに辛くはないです。最近は徹夜の現場も減りましたし、僕の担当は月刊誌なので比較的余裕があります。体力的にもまだ十分やれてるんですよ。帰宅は20時で夕食後に漫画を描きます。調子がいいと深夜まで没頭しますが、気分が乗らない日は無理しません」

◆加齢とともに苦労は減った

 漫画制作は体にこたえそうだが、加齢とともに苦労は減ったという。

「若い頃のほうが腰痛はひどかったんです。最近ようやく体の使い方を覚えて、痛めずに描けてます」

◆月収は約15万円、自宅は4畳半

 月収は約15万円。生活は楽じゃない。中野駅から10分以上離れた自宅は4畳半で、風呂なし共同便所だ。家賃2万6000円のこの部屋に四半世紀暮らしながら、澁原さんは漫画を描いている。

「24歳で住み始めたときは、すぐプロの漫画家になって、引っ越せるだろうと思ってたんですけどね」

 そう自嘲する澁原さんだが、貧乏生活に苦しんでいるというわけでもない。「子供の頃から欲しいおもちゃも自作してましたし、物欲は強くないんです」と笑う。

◆45歳を過ぎてから精神的には安定

 精神的には切羽詰まってないのか尋ねると、むしろ45歳を過ぎてから安定したそうだ。

「若い頃は精神的に未熟で、人間関係に悩み、漫画にも身が入らない時期が長かったんです。3~4年ほど前までは『自分はどうなるんだろう』という不安で苦しかった。でも今は『ここまで来たしやるしかない』と前向きなんです」

 澁原さんがここまでポジティブになれたのは、描くことで人と繫がれたからだ。音楽好きで、ライブハウスに足繁く通う澁原さんは、好きな歌手を趣味で描いていた。その絵を見たライブハウスの店主やバンドマンが、イラストの展示や、CDジャケットの制作を依頼してくれたのだ。この経験を通して自信を取り戻したからこそ、澁原さんの今がある。

「故郷の両親も、東京でできた友人も、こんな年齢になっても夢を追う私を応援してくれる。その思いは裏切れないです。今年はすでに賞にもいくつか応募してますし、この調子で続けていきたいです」

◆今年は40代最後の1年

 澁原さんの人生は、描くことなしに語れない。今年は40代最後の1年。勝負の年だと意気込む。

「いよいよ50歳の大台なので、その前にプロになりたいです。受賞するまでの辛抱ということで、今は大好きなお酒も断ってます。このまま芽が出ないとしても、結局死ぬまで描き続けるんだと思います。私から漫画を取ったら、本当に何も残らないですから」

 そう言って微笑む澁原さんに悲壮感は微塵もない。部屋を見渡すと、所狭しと置かれた古い漫画や 映画のVHS、キン消し、初代プレイステーションが目に入る。子供の頃、自分を虜にした遊びに今なお夢中で、憧れた漫画も描き続けている。苦労しながらも、支えてくれた人々に感謝しながら夢を諦めない澁原さんは、4畳半の中心で確かに輝いていた。


【澁原秀一さん】
’73年、茨城県生まれ。漫画家を目指し、’96年に上京。榎本俊二『えの素』や山田芳裕『へうげもの』でアシスタントを経験しながら、アナログ制作で漫画を描き、新人賞受賞を目指す

<取材・文/週刊SPA!編集部>

―[夢追う中年の肖像]―


帰宅後はちゃぶ台で食事を済ませ、そのまま執筆を行う。「10年ほど寝かせた原稿の筋がようやく固まりました」


(出典 news.nicovideo.jp)

漫画家(まんがか)は、漫画作品を描く人および職業。1コマの風刺漫画、4コマ漫画、1話完結型漫画、長編ストーリー漫画などの絵を描く制作者が漫画家と呼ばれ、分類されている。 日本漫画家協会は英名が「JAPAN CARTOONISTS ASSOCIATION」であり、漫画家
11キロバイト (1,650 語) - 2022年3月3日 (木) 21:58


(筆者コメント)
厳しい環境で夢を追い続けるのは本当に勇気のいること!諦めずにチャレンジし続ければ、いつか花が咲くはず!この記事を切っ掛けに多くの人に知ってもらえると幸いです。

<このニュースへのネットの反応>




その歳で仮にデビューして連載続ける体力あんの?とは思うが……人生に記念が欲しいんだろうからまあ頑張ってと


さすがにそれだけ描き続けて芽が出ないのは才能がないとしか・・・見た感じ描いた年数と比較して画力が低いのと、絵自体が時代に乗れない古い絵柄で魅力が薄いから相当内容が良くないと無理よ


下手ではないし上手いと思うのだが↑コメの言うように絵柄が古いかも。漫画の雑誌連載にこだわらず似顔絵なり同年代~高齢者向けの企画展など場所を選んで売り込めば絵の仕事は入ると思うんだがなぁ 頑張って欲しいとは思うよ


下手上手いの基準って何だろう、例えば深夜食堂は一見下手に見えて味がある系のウマい絵だし話も人を選ぶが面白い。流行りの絵柄もそうだしそうでなくとも好かれる絵柄と面白い話作れる力はプロ作家目指すなら必要だろうなぁ この人はカラーももう一歩だろうかモノクロで影作れるなら色塗りにも応用できそうなものであるが


まあアシスタントの仕事があるなら最悪それで食っていけるからいいんじゃね。ただ絵柄が独特で流行に迎合しない感じがあるから商業誌デビューは難しいかもなあ。売れたいならある程度萌えとかコメディとか入れないと厳しそう。


下手ではないけど、絵を描く人間視点からすると20年以上描いてこのレベルなの?てなっちゃうかな 自分の描きたいもの優先で魅せる・感動させる(画力や時代に沿った絵柄もこのへんの一環)らへんの研究不足を感じる 漫画家というより画家体質っぽいので方向転換したほうが良さそう


絵の上手下手で言うなら、ギャラリーフェイクもかなり苦しい画風だがアニメにもなってるぞ(ただし、同じ作者でも別作品だと画風がまるで違う)。そう考えると画力よりは物語部分の問題ではなかろうか。


悪くはないんだけど、場面がごちゃごちゃしすぎて読みにくいタイプだね。丁寧すぎるのがあだになってる。


流行り廃りがある業界だからね。正直今の時代に合った画風ではないと思う。流行なんて突然変わるから先のことは分からないけどね。


画力って絵の上手い下手だけの話ではなくて読む人を魅了するための画面の構成力も含んだ話ね 漫画もイラストも一番魅せたい箇所以外は適度に小さく・薄くしなきゃいけないんだけど、多分『描きたい』を優先してしまって全部入れちゃってるからぱっと見で読みづらいし抑揚がないから物語に引き込まれない 漫画は内容が良くてもこれができないと面白いと感じて貰うのは難しいんよ・・・


画力より構成力じゃないかな。独特な絵で大人向きな絵。日常やエッセイとか居酒屋で旨そうに食べる系とかあいそう


普通、こういう環境と読める程度の絵が描ける腕があるなら、編集ともコネができたりして、新創刊誌の枠埋めなんかでスルッとデビューするもんだと思うのよね  作劇で劣るなら原案付けたりして  そういうのがないなら、何かしらあるんじゃないのかなと…


ピクシブみてきた。がんばってほしいなとは思うけど、これは悪いけど無理だわ。自己表現したいだけなら今のままでいいけど、他人様から金をとれる商品を生み出そうとする気持ちが一切感じられない。山田芳裕先生のアシ経験が勿体なさすぎるンだわ。


絵だけ見ると下手どころか上手いんだけど流行ではないかな。となるとお話し部分のパンチやスケール感、大ゴマの見栄が弱かったりするんですかね?あと載ってる絵を見るに力入りすぎててこのクオリティで連載できんの?とは思います。編集でもないので知らんけど。


1コメにあったリンク見てきたけどめっちゃうまいやん!アナログでこの手間暇かけた情報量、絵や漫画を描く身としてすごく尊敬する。どうかこの方が充実できる時が来てほしい。


後出しで1万円ね、って言われてるならともかくルール説明受けて注文してるんだから問題も何も


評論家多そうな記事だと思ったら案の定だった


「商業誌」に載る、プロになる、それだけが目的で漫画を描くのですか? 世の人々に読んで欲しい、という目的ならば同人誌・コミケ参加という道も有るのですけど…


生活できてるんだからいいんじゃね。実家でニートでやってるなら問題だけど。