何でもスマホで済むからパソコン利用者が激減!『タイピング 力』向上に問題が・・・!


 昨今はコロナ禍の影響でDX(デジタル・トランスフォーメーション)が注目されている。職場のデジタル化に追いつけず苦労するのは中年のサラリーマンだと言われるが、実はITに慣れ親しんでいるはずの「デジタルネイティブ世代」の若者も、入社後に苦労するケースが多いという

タイピング
画像はイメージです(以下同じ)
 その背景に、「若者のタイピング力の低下」があると語るのは、全国で約190校の「ハロー! パソコン教室」を運営する株式会社イー・トラックスの山城和巳マネージャーだ。今回は若者のタイピング事情や、タイピング力向上のコツなどを語ってもらった。

若者の「タイピング力」は二極化

 まず、改めて若者のタイピング事情を聞くと、若者のタイピング力は「二極化」が深刻だという。

「現場で見ていると、タイピングができる若者も当然多いのですが、逆にほとんどタイピングができない、パソコンのフォルダー管理ができないなど、社会人としては厳しいPCスキルしか持たない若者も増えている印象です

 二極化が進む原因は何なのか。背景には「スマホの普及による生活の変化」が挙げられると、山城さんは語る。

スマホ普及で「パソコン離れ」が顕著に

ハロー!パソコン教室
ハロー!パソコン教室
「ほんの十数年前まではスマホも普及しておらず、デジタルで何かをするには必ずパソコンを触る必要がありました。一家に1台はパソコンがあって当然でしたし、PCスキルも自然と身についたんです。しかし、最近はスマホが爆発的に普及し、機能も発達してパソコンがなくても大抵のことはできるようになりました。いまの若者は、パソコンに触れる時間が減っています

 実際、総務省の「情報通信動向調査」によれば、2011年に20代がインターネット接続する際の自宅パソコン利用率は82.7%だったものが、2020年には自宅外のパソコンも含めパソコン利用率が67.9%にまで減少した(スマホ利用率は44.9%から90.4%まで急増)。

 日常生活ではパソコンに触らなくても、大学などの学校でパソコンを扱う機会があると思う人もいるかもしれない。しかし、大学でパソコンに触れる機会も減っているというのが現状だ。

大学も危機感を抱く大学生のPCスキル

女性 パソコン

「大学で開催されるOffice講座なども減ってきていますし、特に文系の学部ではパソコンの購入が必須でないところも多いです。聞いた話によると、卒業論文もスマホで作成し、LINEで提出する大学もあるようです。タイピング力が低下しているのは、文系の学生が多いでしょう」

 パソコンを扱えない学生の増加には大学当局も危機感を抱き、理事会で真剣に議題として取り上げられるレベルの課題になっているそうだ。こうした背景もあり、「ハロー!パソコン教室」でタイピング講座の内容を若者向けにも調整したところ、若い世代の受講生が急増したという。

「従来のタイピング講座はシニア層がメインターゲットなのですが、最近ではタイピング系の講座に限って言えば若者が全受講者の半分を占めるまでになりました。近くに大学がある教室ですと、パソコンを持っていない学生や、タイピングに自信をつけたい学生がタイピング学校として利用されるケースも多いです」

ますます重要性が増すタイピング

 日常生活はパソコンなしでも問題なく生活できるが、仕事ではそうもいかない。結局、大量の事務処理を高速で行うには、パソコンを使うのが1番効率的だからだ。

「タイピングが遅いと、シンプルに仕事の効率が下がります。特に事務職では、タイピングの速度を求められることも珍しくありません。しかし、タイピングのできない若者も増えているので、企業の悩みの種になってしまっています

 特に近年普及するテレワークを導入した企業では、「事務作業だけでなく、日常のコミュニケーションをとるにもタイピングが必須になっている」と、山城さんは語る。

社内外へのメール、チャットツールの入力など、あらゆる場面でタイピングは求められます。もちろんタイピング速度が遅くてもコミュニケーションは成り立ちますが、テンポよく話を進めていきたい場面では、『返事が遅いな』と相手にストレスを与えてしまう可能性もありますね」

「タイピング力」向上のコツは?

 こうした事情から、近年では「タッチタイピング(ブラインドタッチ)ができる」ことの希少価値が高まっているといい、学生にとってはアピールポイントになりそうだ。

 では、現時点でタイピング力の低さを痛感している人は、どのように能力を向上させていくべきか。山城さんは、「継続的な練習」と「ホームポジション(一般的にキーボードのFとJの位置に人差し指を置くこと)」を意識することが大切だと言う。

「そもそも『ローマ字入力のしくみ』など基本的な理解ができている前提ですが、1日10分でもいいので、ホームポジションを意識してタイピングする習慣をつけましょう。そして入力ミスはないか、ミス率がどれくらいかなどを練習用ソフトなどで確認すると上達が早まります」

あえてタイピング教室に通う意味

タイピング
まずは「ホームポジション」に慣れよう
 また、「母音の位置」と「運指」にも気を配るべきとのことだ。

「日本語入力の場合、文字は母音とアルファベットを組み合わせて入力します。つまり、すべての基礎になるのは母音なので、『あいうえお』がどこにあるかを把握するのは重要です。また、タイピングにはどの指でどのキーを押すべきかを示した『運指』という目安があるので、運指通りにリズムよくタイピングしてみるのも練習になります」

 上の世代からすると、「若い=タイピングができる」と思いがちだが、現実は異なる。もし新卒入社の部下がタイピングに苦労していたら、継続的な練習を勧めて中長期的に改善を求めていくのが望ましいだろう。

あえてタイピング教室に通うメリットは

タイピング

 独学用のタイピング練習ソフトも多数リリースされており、自主学習も可能な環境が整えられている。あえてタイピング教室に通うメリットはどのあたりなのか、山城さんに聞いた。

「弊社の場合、講座を1か月受講した受講生の約8割から『格段にタイピング力が向上した』という声を頂戴します。長年パソコン教室を運営している弊社ならではの教材、学習方法の指導は好評です。多くの受講生の声を聞き、タイピングを苦に思わず、楽しく学んでいただける工夫を講じていますね」

 教室では、年に1回の「タイピングコンテスト」の開催など、自身の客観的なタイピング力を知る機会も提供しているという。

「タッチタイピングは、ただ速いだけでは完璧とはいえません。正確かつ速いタイピングを実現する必要があり、そのためには正しく練習することが大切です。タイピング教室では、正しい練習を積んでタイピング力を向上させられるよう、最適なカリキュラムを準備しています」

 独学の場合、3日坊主になってしまう可能性も否めない。もし本気で効率化アップを狙うのであれば、老舗が積み重ねたメソッドを活用してスキルを身に着けるのもひとつの手段だろう。

<取材・文/齊藤颯人>

【齊藤颯人】

上智大学出身の新卒フリーライター・サイト運営者。専攻の歴史系記事を中心に、スポーツ・旅・若手フリーランス論などの分野で執筆中。Twitter:@tojin_0115



(出典 news.nicovideo.jp)

タッチタイピング(英: Touch typing)とは、パソコンやタイプライターなどのキーボード入力を行う際に、キーボードのキーを見ないで、指先の感覚だけを頼りにしてキーを正確に打つタイピング技法。ブラインドタッチ、タッチメソッドとも呼ばれる。ピアノの鍵盤を見ないで弾く場合に「ブラインドタッチ」の呼称が使われることもある。
17キロバイト (2,383 語) - 2021年12月17日 (金) 16:10


(筆者コメント)
最近は何でもスマホひとつで済むのでタイピング力の低下が著しい。ブログも今時スマホで投稿できるのでパソコン離れが深刻化!
私はノートPCを使っていますが、今の時代タイピングがある程度できないと苦労しますよね。

<このニュースへのネットの反応>

関係無ぇけど、各家電メーカーはPCキーボード対応のビデオレコーダー出してくれねぇかなぁ?タイトル入力がガラケー方式じゃかったるくてよぉ。





タイピング力の前に、変換機能によって漢字力落ちてる問題をだな


>>ハヤシライス 久しぶりに文字書いたらびっくりするほど漢字分からなくなってて焦ったわ定期的に書かないとだめね


インターフェイスなんてどれでもいい。これは所詮、機械なのだという確信さえあれば


卒論もスマホで書く猛者がいるって聞いたことがある。スマホでなんでもできるなら、パソコンを買い与える必要がなく、かえって好都合では?


PC慣れしてると逆にスマホのフリック入力や検索機なんかのあいうえお順ボタンに慣れない。スマホは設定でQWERTY配列にしたけどボタン小さいからミスる


ブランドタッチの無料ソフトならググればいくらでも出るぞ、わざわざ学校に通う必要はない、エクセルワードパワーポイント辺りの操作は学校行った方が分かりやすいかな?


卒論をスマホで作るなんて理系じゃ無理だと思うよ。


SPAの記事だし眉唾ものだが…「学生時代に打ち込んだものは? 」「キーボードです 」がネタじゃなくなる日がいつか来るのか…?


別にスマホでパソコン同等のもの作れるなら一切自由にしてくれて構わんのだが、現実には業務てパソコン前提のアプリやマクロで使わざるをえなくなった時に困るんだよね。それでも操作やアプリの概念自体に慣れてなかった現老人世代よりはマシだけど、一周回って業務でパソコンの使い方から覚えるところでつまづくようになったな


スマホで卒論とかすげえ尊敬するわwww(工学系卒)


引用論文が100超えたら例のアレを使わないと無理


「日本語入力の場合、文字は母音とアルファベットを組み合わせて入力します。つまり、すべての基礎になるのは母音なので、『あいうえお』がどこにあるかを把握するのは重要です」←かな入力とローマ字入力をごっちゃにしとる


問題はタイピングなのか...? 悪いけどそれは前提というか、その先のブラウザやソフトが使えるとかが大事なんじゃ...もっというと「プログラミングができる」くらいまでいってもらわないと「スキル」とも呼べないような...(もちろん、できないと困るのは事実なんだけど、期待しているのはもっと高度なことなのです...)。


何をやるにもスマホしか使えませんって、養分確定やなw


おっさんと違って若いんだから、必要になればあっという間に覚えるさ。私だって、ブラインドタッチを覚えたのは、大学生の時にハマったMMOのチャットだし。ちなみにExcelは、TRPGのキャラシー作るので覚えた。


ふと思い出したのがガラケー小説ってやつ。


入力方法でキーボードよりスマホの方が早いならスマホでいいんじゃねーの?


皆、この記事に踊らされ過ぎw 確かにタイピング能力は落ちているけど、それはPCで音声入力が主力だからな(又は、スマホ音声入力→PCで清書)


会社でiPadを導入したけど、技術系には当然ながら不評だった。結局Surfaceとかミニノートを個別で購入することに。とはいえ機能的な問題なので、その内iPadがMacを吸収でもしたら問題なくなる。そして入力インターフェースとしてのキーボードにこだわる必要はあまりないと思う。攻殻機動隊でタイピング入力にこだわって指を改造してる人みたいなもの