GWの今、観ておくべきアニメ映画5作!おすすめです!!


2022年のゴールデンウィーク中に見ておきたいアニメ映画をラインアップ。2021年のヒット作がスクリーンに登場した「映画オッドタクシー イン・ザ・ウッズ」、アニメ30周年を迎えた「映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝」、10周年プロジェクト中の「劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略」、Disney+にて配信中の「私ときどきレッサーパンダ」、そしてBS12で5月8日に放送される「機動警察パトレイバー2 the Movie」を紹介する。

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映画 オッドタクシー イン・ザ・ウッズ


無口なタクシードライバー・小戸川(おどかわ)と彼が乗せる奇妙な乗客たちを巡るオリジナル群像劇として、2021年の隠れたヒット作となった本作。映画はTVアニメの総集編でありながら、新作パートを織り交ぜることで物語に新しい視点を加えた。喫茶店でのインタビューをメインに据えるという意外性に驚きつつも、次第に状況がわかっていくという展開はTVシリーズさながら。謎が謎を呼ぶストーリーだけでなく、どう見せるのかという語り口そのものも「オッドタクシー」の魅力なのだと再認識させられる。
「衝撃の結末の“その後”を見届けろ」という惹句通り、TVアニメのラスト以降の展開も描かれた。視聴者にゆだねられていた要素が確定してしまったことへのとまどいは当然あるものの、多くのファンの支持が映画に繋がり、この結末を勝ち取ったのだと考えれば実にエモーショナルである。



映画クレヨンしんちゃん もののけニンジャ珍風伝


映画第30作は忍者がテーマ。注目はゲストキャラクターの屁祖隠(へそがくれ)ちよめが妊婦であることだ。大きなお腹を抱えながら繰り広げる殺陣が随所に盛り込まれており、指にからめた細い糸で木偶人形を操る傀儡(ぐくつ)の術が序盤の見どころ。忍者集団を相手に野原家の狭い室内で戦うシーンは、ちよめと人形のシンクロも相まって抜群にカッコイイ。年間100本ほどの劇場アニメが公開されているが、妊婦をメインに据えられる作品は「クレしん」ぐらいだろう。
いっぽうで主人公・しんのすけの突破力も見逃せない。忍者の里に連れられたしんのすけは、用意された忍び装束ではなく、ちよめのお古を身に付ける。おそらくはくノ一用であるはずのピンクの衣装を気分で選んでしまう5歳児は、里に残る古いしきたりをことごとく打ち破り、村人たちの意識を変えていく。かつて「子どもに見せたくないテレビ番組」の常連だった作品の主人公が軽々と見せつける正しさに30年の歴史を感じる快作だ。



劇場版 RE:cycle of the PENGUINDRUM [前編]君の列車は生存戦略


2011年に放送された幾原邦彦監督のオリジナルTVアニメ「輪(まわ)るピングドラム」を劇場上映用に再構成。高倉家の双子の兄弟・高倉冠葉(かんば)と晶馬(しょうま)が病気の妹・陽毬(ひまり)を救うため、謎のペンギン帽に命じられるまま「ピングドラム」を探し求める物語を、シリーズ前半12話まで駆け抜けていく。合間に挟まる新作映像では、実写の背景に作画のキャラクターを融合させるという「さらざんまい」でも用いた手法が採られており、映画館の巨大なスクリーンで見ても違和感がない。キャラクターが現実世界にやってきたようにも、自分が劇中世界に迷い込んでしまったようにも思える奇妙な感覚が味わえ、怒涛のストーリーの箸休めとしての効果も果たしている。
「きっと何者にもなれないお前たちに告げる」という強烈なキャッチコピーが放送時に話題となった本作。それから10年の時を経て、その言葉が正しかったことを証明しに劇場へやってきた我々に向けて、今度は別のセリフが投げかけられる。数文字変えただけだが、まったく別の意味を持つ新たな言葉がどのような結末を導くのか、7月公開の後編を待ちたい。



私ときどきレッサーパンダ


2002年のカナダを舞台に、13歳の少女・メイが巨大なレッサーパンダになって大暴れするファミリー・コメディ。監督が語っているようにメイはNerd=オタクであり、思春期ならではの行動がコミカルかつクリティカルに表現されている。たとえば近所のイケメンを想像して描いたファンシーな落書きが母親に見つかる場面は、見ているこちらが冷や汗を浮かべてしまうほどのリアリティで、オタク趣味がまだまだおおっぴらにできないものだった当時の雰囲気を思い出させてくれる。お気に入りの男性アイドルを見ると目がキラキラと輝いたり、レッサーパンダに変身するときに白黒エフェクトが一瞬挟まったりと、日本のアニメーションでもおなじみの手法が随所に取り入れられているのもユニークだ。
映画館で予告を流しておきながら劇場公開を取りやめて独占配信するという手法は看過できないが、本編終了後にメイキング映像を気軽に楽しめるという、配信サービスならではの利点もある。メイキングではスタッフたちが子どものころに描いたファンアートの数々が惜しげもなく晒されており、スタッフの1人ひとりがメイであることに気付かされる一作。



機動警察パトレイバー 2 the Movie


押井守監督が手がけた1993年公開の「機動警察パトレイバー 2 the Movie」がオリジナルサウンド版でテレビ放送される。サウンドリニューアル版よりオリジナル版のほうが魅力的な作品は珍しくはないものの、「パト2」はオリジナルのほうが明らかに芝居が下手なのにもかかわらず、なぜか惹かれてしまうという点において希有な存在である。メインキャラクター以外はあえてプロ以外をキャスティングしたことによって、奇妙なリアリティが生じているのだ。
アニメファンであれば幻の爆撃のシーンをそらんじることはたやすいが、防空司令所の防衛部長が発する「南下しているFS(支援戦闘機)を、すぐに引き返させろ」というのセリフは、やはりオリジナルのように「南下しているー」と語尾を伸ばさずにはいられないだろう。あの間延びした感じが、結局は何もできなかった彼の頼りなさを醸し出しており、不思議とマネしたくなってしまう。そのほかにも「冗談じゃねえー」や「状況、ガス!」など、声に出したいセリフが「パト2」にはあふれている。喉の調子を整えて、5月8日のオンエアに備えよう。


(文・高橋克則)

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(C) 臼井儀人/双葉社・シンエイ・テレビ朝日・ADK 2022
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アニメライターが選ぶ、ゴールデンウィーク中に見ておきたいアニメ映画5作品を紹介!!【アニメコラム】


(出典 news.nicovideo.jp)

私ときどきレッサーパンダ』(わたしときどきレッサーパンダ、原題: Turning Red)は、ピクサー・アニメーション・スタジオ製作によるアメリカ合衆国のコンピュータアニメーション・ファンタジー・コメディ映画。アメリカ合衆国と日本では2022年3月11日からDisney+で独占配信開始。監督はドミー・シー。
29キロバイト (3,782 語) - 2022年5月1日 (日) 03:54


(筆者コメント)
『私ときどきレッサーパンダ』を観た筆者ですが、最初は「ナニコレ?ディズニーっぽくない」と思ってしまいますが、最後まで観ると家族や友達の有難さや繋がりがあるって良いなと思える作品になっています。しかしこれ・・・ディズニープラスでしか観れなかった気がします。

<このニュースへのネットの反応>

最新アニメと5つ目無かったから昔の作品一つつけただけ。痛々しいな自称アニメライター





劇パトは1作目のほうが好きだなぁ.OVAの反省から「ちゃんとレイバーが活躍する」話になってるし2作目3作目は押井ちゃんの悪い癖がどんどん強くなって行ってるし.OVAシリーズくらいの押井節なら好きなんだけど.


もうちょっとなんかこう・・・なかったのか


9割新作の宣伝で草


パト2は押井臭が強すぎるんだよ。同じ押井作品ならビューティフルドリーマーのがまだ一般受けする