「転売より悪い!」盗んだキャンプグッズをフリマサイトに出品した男を逮捕!
キャンプ場で盗まれたクーラーがフリマサイトに出品…「間違いない、コイツだ」7カ月かけて犯人を捕まえた、ママキャンパーの“執念” から続く
キャンプ場で盗まれた高級クーラーボックスがその日のうちにフリマサイトに「出品」されていたRINさん。出品画像や犯人と思われる出品者とのやりとりをスクショした「証拠」を持って、自宅近くの交番に駆けこんだ。
「最初に電話で相談したときとは違って、今度は警察の方もちゃんと経緯を聞いてくれました。やっぱり『証拠』って大事なんだ、と実感しましたね」(RINさん)
ただ被害届を出すにしても、自宅近くの交番で出すと、事件が起きたキャンプ場を所轄する警察署のもとに届くまで時間がかかるという。そこで2日後、今度は自宅から車で1時間ほどのところにあるキャンプ場の最寄りの交番へと向かった。
「ここで話を聞いてくれた警察官がわりと年配の方で、『フリマサイトって何?』というところから説明しなきゃいけなくて(苦笑)」(同前)
それでも何とか事の経緯を説明した後、その警察官と一緒に事件が起きたキャンプ場に行き、現場検証をすることになった。
「どのあたりにテントを張っていて、クーラーボックスをどこに置いていたのか。だいたいの位置関係や駐車場からの距離などを把握するという感じでしたね」(同前)
現場検証終了後、正式に被害届を出し、後は警察の捜査を待つばかりとなった。
「この出品物は、盗品です」フリマサイトの対応は?その一方でRINさんは、盗品転売の舞台となった「メルカリ」や「ラクマ」などのフリマサイトにこの一件を問い合わせたという。
「サイトに記載されたメールの問い合わせ先に、『この出品者が出品しているクーラーはキャンプ場で私から盗んだものです。盗難品の転売は許されないのではないですか』と証拠画像も添付して送ったんです」(同前)
返信はすぐ返ってきたが、その内容は案の定というべきか、以下のようなものだった。
〈弊社では出品されている商品が盗難品であるかの判断を行うことができません。警察署へご相談いただくようお願い申し上げます〉
「もう相談してるんですけど!って(苦笑)。予想通りの対応ではありましたが、出品者に問い合わせるぐらいしないものかな、とは思いました」(RINさん)
犯人の出品物は、つぎつぎと落札されていき……というのも、その後も犯人と思われる出品者は、別のクーラーボックスやテントなどを出品し、実際に落札されているものも少なくなかった。
「例によって出品理由は〈キャンプスタイル変更のため〉。この頃は、犯人の出品物をチェックするのが日課みたいになっていて、『これも盗品じゃないか』『これも怪しい!』とやってました」(同前)
現場検証から2週間ほどが経ったころ、所轄の警察署から連絡があり、今度は実際に事件当時と同じようにテントやタープをたててほしい、とのことだった。
「それで、またキャンプ場に行って、当時の我が家のサイトを再現しました」(同前)
その後、警察署で3度目となる経緯説明を行ったが、担当の刑事の反応は「これまでで最も好感触で、『結構な証拠でした』と言われて。何かようやくこれまでの努力が報われた気がしました(笑)」(同前)
それから2カ月後に担当の刑事から「調書の内容を確認して欲しい」と連絡があり、これを確認して、サインした。RINさんたちには伝えられなかったものの、この時点では既に警察は犯人の氏名や職業、自宅なども把握していたという。
「ただ、もう逮捕されるのかな、と思ってからが長かったですね。その間も相変わらず犯人はフリマサイトでキャンプ用品を取引していたので、『捜査はいったいどうなっているんだろう』と悶々としていました」(同前)
今年の4月になってようやく、担当の刑事から犯人が逮捕されたことを告げられた。
昨年9月にクーラーを盗まれてから、実に7カ月後の逮捕劇であった。
犯人が語った、盗難の動機犯人は24歳の介護福祉士の男で、警察の調べに対し「盗むためにキャンプ場に行った」「売ったら金になりそうだと思った」と話し、他にも余罪があると見られている。ちなみにRINさんのクーラーボックスは売られずに犯人の手元に残されたままだった。
昨今のアウトドアブームの盛り上がりとともに、大きな問題となっているキャンプ場における盗難事件では、残念ながらたいていの被害者が“泣き寝入り”せざるを得ないのが現状だ。
キャンプ場は不特定多数の人が出入りできる場所でありながら、監視カメラなども街中に比べれば少なく、また仮に盗んだものを犯人が運んでいるところを目撃した人がいたとしても、第三者の目からは自分のものを運んでいるようにしか見えない。つまり、捜査の手がかりが少ないのだ。
さらにいえば被害者の自宅とキャンプ場の距離が離れていることが多いため、現場検証などの捜査に被害者が協力することも容易ではない。
その点で、キャンプ場との往復を何度も繰り返したRINさん一家の協力は、捜査の進展に大きく寄与したであろうことは想像に難くない。そして何よりも捜査の手がかりとなるフリマサイトのスクリーンショットなどの「証拠」をしっかり確保したことが大きい。
「キャンプ場泥棒」への対策最後にRINさんは「キャンプ場泥棒」への対策をこう語る。
「まず私たちが反省したのは、クーラーボックスをテントの中にしまい忘れてしまったこと。これまでも盗まれて困るものは、温泉に入るなどでサイトを離れるときにはその都度しまっていたのですが、どこかで『まさか盗る人はいないだろう』と思ってました。でもこういうことがあると、やっぱりその考えは改めないといけない。
それから万が一、盗られたときのことを考えて、大事なものは写真に撮っておくと今回みたいに後で役に立つこともあるかもしれません。ウチも過去のBBQやキャンプの写真でクーラーが写っているものを片端から拡大して、出品されたものと照合しましたから」
また犯人の「出品物」を見ていて気付いたことがあるという。
「説明書とかイスやランタンの収納袋とか、買った時に付属してくるものがない商品が多かったんです。外に出しっぱなしになっているイスをそのまま盗んでくるから収納袋がないのかな、と思いました」(同前)
盗品の可能性がある怪しい商品は買わない、というのも転売泥棒に対しては効果的な対策といえるかもしれない。
いい人もいれば、悪い人もいるーーキャンプ場もまた世間と同じということを、キャンパーは改めて意識する必要があるようだ。
(伊藤 秀倫)
(出典 news.nicovideo.jp)
株式会社メルカリ(英語: Mercari, Inc.)は、東京都港区に本社を置く日本の企業。フリマアプリの「メルカリ」を運営する。Jリーグクラブチーム鹿島アントラーズをグループに持つ。 2013年に山田進太郎が株式会社コウゾウとして設立、同年中に株式会社メルカリに名称変更。 48キロバイト (5,500 語) - 2022年4月5日 (火) 20:35 |
被害届を出した方、本当に粘り強く警察に行きましたね。こういう犯罪者を潰していかないと、つけあがって繰り返し盗みをするのでRINさんに拍手を送りたいです。
<このニュースへのネットの反応>
警察は本気を出すまでが時間と手間がかかるんだよな。信号待ち兼合流でバイクぶつけられて倒れた時も(足をバイクに挟まれてた)立て看板立てるだけだったもの。その時通行したと思われる車両の持ち主全員に聞き込み捜査すれば捕まるはずなのに(車両の形状からせいぜい数十台)
たかがこれくらい、どうせバレやしない、と思っている奴は震えて眠れ
付属品の有無でそこまで考えるのか...
フリマアプリ使ったことないけどそんなにやばい出品多いの? そうなら存在が害悪じゃん
ニセ質屋と闇市潰したほうが手っ取り早いだろ
元々泥棒位置のために作られたサイトだぞ、何を今更
異例の逮捕ってwえ・・・?
↑証拠が集まりにくい状況での犯行なので仕方ない
すぐ対応しろと言うけど相応の確証が得られなければ無闇に逮捕までいけなさそうだし仕方ないとは思う。
この手の犯罪が最近増えてきてるよね。なんか対策しないの?
難しい。監視カメラも置きにくいし相互監視しようにもぶっちゃけ「全員怪しい」から何もかもは覚えられない
警察も証拠がないと動けないからなあ。文句がある人は記事でもあるように警察が動けるような証拠を持って行ったら?証拠無しで動けるほどマンパワー無いしな
管理できないフリマやネットオークションは消えた方がいい。
今回が異例なのではなく今までが警察の捜査協力に積極的でなかったり盗難品の証拠集めをしてなかっただけなのでは?調べるのは警察の仕事だけど本人にしか分からないこともあるのでできる範囲での証拠集めは必要かと。
プロでもなきゃ野外で起きた盗難事件で何が証拠に採用されるかってそうそう知らないと思うよ…
これメルカリも訴訟するべきじゃないの
目を離さないか見張りを置く。寝る時はテント内に収納する。持ち物に油性ペンで名前を書く。一人で行かない(重要)防犯意識マジ大切。特に女性は気を付けよう。いやホント
フリマサイトにもペナルティ与えんとダメやろ盗品かどうかわかりませんなんて無責任にもほどがある
メルカリ側からしても出品者が「盗品じゃないです」って言ったらそれ以上どうしようもないと思うんだけどな。
泥棒も気兼ねなく利用できるフリマサイトって大問題なんだけど消費者庁や経産省は知らぬふりですな。
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