現役の高校生は、どのような上司を理想としているのだろうか。アニメまたはゲームキャラに絞って聞いたところ、漫画『ドラゴンボール』に出てくる「フリーザ」が2位と倍の差をつけて1位であることが、採用支援などを手掛けているジンジブ（大阪市）の調査で分かった。

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　 「フリーザ」を挙げた人に理由を聞いたところ「悪いキャラで描かれているが、部下に対しての丁寧な言葉や気遣いがちゃんとできるから」「しっかりと褒めるところは褒めるから」「任務をこなせば星1つとかすごくいい報酬をくれる」など、部下への丁寧な接し方や成果に対しての適正な報酬などが評価され、敵役ながら1位となった。

　2位は「ドラえもん」、以下「五条悟（呪術廻戦）」「殺せんせー（暗殺教室）」「北信介（ハイキュー）」「坂田銀時（銀魂）」と続いた。

　2位の「ドラえもん」と答えた人からは、「本当に困っているときに助けてくれると思うから」「救われる言葉で包んでくれそう」といった声があった。3位の「五条悟」については、「仕事が楽しくなることを教えるのがうまそう」「生徒を本当に大切にしているから」などのコメントがあった。

●一緒に働きたい上司のタイプ

　現役の高校生は、どのようなタイプの上司と一緒に働きたいと思っているのだろうか。この質問に対し、「相談にのってくれる人」（70％）がトップ。次いで「周りから信頼されている人」（69％）、「よく褒めてくれる人」（58％）、「冷静で的確な指示が出せる人」（51％）、「リーダーシップがある人」（48％）と続いた。

　一方で、4割を下回ったのは「ご飯に連れて行ってくれる人」（24％）、「成果を上げている人」（26％）、「仕事に対して熱い想いをもっている人」（27％）という結果に。

　この結果について、ジンジブは「高校生の世代は仕事の成果より人柄や人との関わり方を重視している傾向があることが分かった。高校生世代の上司になる人は、『食事』そのものよりも『相談にのる』コミュニケーションの時間を意識して取ることで信頼につながりやすく、また自分の成果で背中を見せることよりも、部下を『褒める』コミュニケーションを意識することでモチベーションアップにつながりやすいと言えそうだ」とコメントした。

インターネットを使った調査で、現役の高校生240人が回答した。調査期間は9月15～25日。