ビールを飲みながら『コスプレ』するのがドイツの流行らいし?【画像】


 ドイツ南部、ミュンヘン近郊の町フュルステンフェルトで、4月29日から5月1日の週末にアニメファンイベント「aniMUC」(以下「アニムック」)が開催されました。毎年春に開催してきたアニムックもコロナ禍により2年中止が続き、2022年は3年ぶりのリアル開催となりました。

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 アニムックはいわゆる「アニメ・コンベンション」と呼ばれる、欧米のファンイベントでは一般的な形式の総合イベントです。大小のステージとワークショップなどが行われる小規模な部屋に加えて、クリエイターのブースが並ぶアーティストアレイ、企業やグッズ販売業者が出店する物販エリアで構成されます。

●ミュージカルやダンスバトルも

 まず、メインステージでは、アイドルアニメのダンスグループによるパフォーマンスやミュージカルが行われていました。実はドイツではコスプレイヤーたちによるアニメやゲームを翻案したミュージカルが盛んに行われています。

 サブステージで盛り上がっていたのは、コスプレ・ダンスオフでした。これはフリースタイルによる1対1のダンスバトルで16人がトーナメント戦で戦いました。選曲はランダムなのがミソ。ノリの良いアニソンからドイツの「演歌」と呼ばれることもある「シュラーガー」までさまざまな曲が流れ、即興で踊るダンスに客席もヒートアップしていました。

 ワークショップに関しては、コスプレ衣装の制作に関するものは以前からよく見かけますが、欧州各地の日本に関連する建物や場所を紹介する発表が行われていたのは、日本への観光旅行ができないドイツの今を強く反映しているようでした。

●ドイツのアニメ・漫画事情を聞いてみた

 「ドイツのアニメファンは配信だけでは満足しない人も多い」と語ったのは、「クレヨンしんちゃん」のDVDを販売するPolyband(ポリバンド)のブーススタッフ。同社が英BBCのテレビドラマ「ドクター・フー」のディスク版をドイツで販売して気づいたのは、テレビで放送されたにも関わらずディスク版を購入するコレクターの存在。アニメ分野でも同様にディスク版の需要を見込んでいます。

 「今年7月には10店目となるケルン店がオープンします」とアピールしたのはグッズ販売会社のManga Mafia(マンガ・マフィア)。もともとはイベント販売専業でしたが、コロナ禍でイベントが禁止された結果、すぐさま1号店を立ち上げました。以来、ドイツ各地に積極的に出店しています。

 「持ってきたお小遣いは300ユーロ。マンガやフィギュアを買いました」と話してくれたのは、「鬼滅の刃」のコスプレをしたクラウディアさんとアンナさん。物販エリアではグッズを大量に買い込んでいる人たちも多く見かけました。

 ドイツではボーイズラブ(BL)漫画も人気です。アーティストアレイで隣国オーストリアのウィーンから参加した漫画家のSlippedDeeさんにドイツ語圏の状況を聞いてみました。「たしかに日本語から翻訳出版されるBL漫画は増えましたが、一方でドイツ語圏の描き手はここ10年減少しています」とのこと。また、「近年はLGBTといった政治運動の要素が強くなり、BL漫画に政治を持ち込まないでほしい」と思っているそうです。

●「バイエルンではビールは主食!」

 今年は3日間で8000人以上が参加したアニムック。その実行委員会にも話を聞きました。アニムックがスタートしたのは2008年。イベント名は「アニメ」とミュンヘンの空港コードMUCからなる合成語です。感染予防対策については、屋内に限ってマスク着用をルール化。ソーシャルディスタンスの確保を呼びかけ、混雑が予想される一部の通路は一方通行にしました。また、ルールを決めるために、先ごろ開催された日本の「冬コミ」も参考にしたそうです。

 取材中に筆者が気になったのは、ビアガーデンでビールを飲むコスプレイヤーの皆さん。他のイベントでは見られない光景です。これについて実行委員会の2人は、「ここバイエルンではビールは主食です。女性やコスプレイヤーもビールを飲むのは普通です」と語る一方で、イベントではそもそもアルコールは禁止していると教えてくれました。ビアガーデンは同じ元修道院の敷地内ですが、イベント会場とは隣接こそしていますが会場の外側にあります。

 印象的だったのは、ビールを飲むコスプレイヤーを「ドイツのビール文化と日本のコスプレ文化の融合なのかもしれません」と表現していたことです。ドイツでもイベントが再開しつつある今、こういうところにも国際交流のきっかけはあるのかもと思った筆者でした。

文・写真:Kataho

ドイツ、フランクフルト在住のアニメ・ボカロ好き。日本文化を通じたドイツと日本の交流に興味があり、ドイツ各地の日本イベントに参加(Twitter:@sakaikataho)

コスプレイヤーも特大ビールジョッキでビールを飲むのがミュンヘン流?


(出典 news.nicovideo.jp)

コスプレとは漫画やアニメ、ゲームなどの登場人物やキャラクターに扮する行為を指す。それらのジャンルの愛好者や同人サークルが集まるコミックマーケット、同人誌即売会を始めとする各種イベント、また、ビジュアル系バンドのライブ会場等で見かけられる。コスプレを行う人をコスプレイヤー (cosplayer) 、レイヤーと呼ばれる。
48キロバイト (6,530 語) - 2022年4月18日 (月) 13:07


(筆者コメント)
ドイツと言えばビールといった印象があるほど名物とされているビールと日本発祥のコスプレが融合です。コスプレしながらビールで一杯!最高ですね。

ドイツでは「チェイサー」と言えばビールが出てくるらしいですよ。日本ではお水の事を指しますが、ドイツではアルコール度数の高いお酒ばかりなのでビールは口休めに飲むものなんでしょうね。

チェイサー:メインに飲むお酒よりアルコール度数が低いものを指す。

<このニュースへのネットの反応>

セーラームーン(中学生)のコスプレをしながらビールを飲む





オクトーバーフェストの衣装が結構高くて着られなかった思い出を持つ女の子が結構いるという事を知った


コスして酒飲んでるだけじゃねーか!


赤塚不二夫の「もっと真面目にふざけなさいよ」じゃないけど、こういった趣味を全力で楽しむ姿勢は羨ましいよなあ


フランスみたいに汚鮮されないように気を付けて


アニメック?読んでたよ.


プロージット!(紙コップ)


我がドイツのコスプレ文化ビール文化は世界一ィィィィーーー!


異世界居酒屋とかワカコ酒のコスプレなら自然だな!


ドイツのファンサークルの集まり、イベントは主催者や会場の意向で、飲酒は禁止のところが多い。このイベントはミュンヘン(ビールは水とパン)という土地柄もあるが、そもそも元修道院の広大な庭は週末の憩いの場としてリッチなレストランも付属しているという事情(アニメファン関係なく、ノーブルな方達がお食事)もある。10月フェストと大違いで、ビール飲んで暴れる人いないし。