【アニメポケモン】サトシ役 松本梨香さん「サトシへの悪口は自分への悪口」26年間を振り返る・・・


<記事内容>

 サトシとピカチュウの物語の最終章を描いたアニメ『ポケットモンスターめざせポケモンマスター』(テレビ東京系 毎週金曜 後6:55~)が、きのう13日より放送がスタートした。主人公が交代となる新シリーズが4月より放送されることが決まっており、3月をもってサトシとピカチュウの物語が終了する。1997年の放送スタート時からサトシ役を26年務める松本梨香は、これまでORICON NEWSの取材にサトシから得た”声優冥利”について語っていた。

【画像】コイキングに倒されるサトシ! 『ポケモン』最終章の場面カット

 アニメ『ポケットモンスター』はこれまでシリーズ7作放送されており、1997年4月、サトシとピカチュウはマサラタウンから旅立ち、「ポケットモンスター」の世界へと踏み出してきた。たくさんの仲間たちと出会い、バトルする中でサトシがずっと変わらず目指してきたのは、あこがれの「ポケモンマスター」になること。

 放送がスタートした『ポケットモンスター めざせポケモンマスター』では、その見果てぬ夢に向かっていくサトシとピカチュウの冒険が全11話(予定)に渡って描かれ、4月からの新シリーズは、ポケモン世界全体を舞台にした新たな2人の主人公、少女・リコと少年・ロイの物語となる。

■サトシの役作りは小細工なし!野沢雅子と共通点 盟友・山寺宏一が分析「うまくやろうとしない」

 サトシ役を25年務めているのが声優・松本梨香。2018年公開の『劇場版ポケットモンスター みんなの物語』でのインタビュー取材では、サトシの役作りについて説明。サトシという元気で勇気があり「ザ・少年」というキャラクターを20年以上演じてきた中で、今まで大変なことはなかったのか聞いてみた。

【松本】 「サトシと私はかけ離れていなかったんです。演じているのではなく、サトシをやる上で『作り込んで芝居をやらなきゃ!』というのがない。スッと役に入れて自然に演じられる。それで長くやり続けられたのかなと。背伸びしていたら、無理していたかもしれません。自分の素のままでやらせていただけたこともあり、ダジャレも最初から言ってましたし、サトシと本当に近かったんです」。

 「新人の子とポケモンシリーズで共演すると『梨香さんがサトシをやっているのがわかります』『サトシが梨香さんでよかった』と言ってもらえる。自分のサトシという分身が褒められたようでうれしいんです」

 同映画には養成所時代から30年以上の付き合いがあり、ポケモン映画で20年以上共演している山寺宏一も出演。そんな松本の姿に役者として尊敬する部分を語る。

【山寺】 「僕はポケモンのテレビアニメシリーズにはほとんど出ていないので、映画の年1回しか梨香が演じるサトシを近くで見る機会がない。そこで思うのが、歌はもちろん、色んな役を演じている梨香なのでテクニックもあるはずなのに、サトシをやるときは新人みたいにやっているんですよ! 体当たりなんです。『ここはこうしてやろう』『うまくやろう』といったことを一切何も考えずにやっている」。

 「アニメシリーズは1000話以上続いており、今までのキャリアで積み重ねてきたもので、うまくこなすことができるはず。新人が張り切って『この大役、頑張ります!』という一生懸命頑張る、がむしゃらにやる姿勢に『これで最後までやるのか』と、毎回驚きます」。

 「だからね、上っ面でやっている奴を見かけると『松本梨香を見ろよ!』と。『キャリアが長い人でも体当たりでやっているんだぞ』と言いたくなります。決して梨香が不器用だからじゃない、声優仲間として梨香は器用だと思います。だけど、サトシだけは違う。ほかの長年同じキャラクターをやり続けている人たちも、『こうやれば、こういう風に聞こえるでしょ?』みたいなことはしていないと思います。それは、今作のゲスト声優として出演している野沢雅子さんも、そうだと思いますね」。

■声優冥利のサトシ役 役作りに苦労なし サトシの悪口は「自分が言われていると感じる」

 1999年放送のテレビアニメ『ポケットモンスター サン&ムーン』では、22年越しにポケモンリーグ初優勝を飾ったサトシ。ORICON NEWSの取材に松本は、「サトシの役作りをしたことはない」「“永遠の10歳”として私自身も変わらない」「私の目指すものは“演じない演技”。サトシは私が理想とする立ち位置のキャラクター」など、20年以上演じてきた“分身”サトシへの想いを語った。

【松本】「シリーズが始まった時に小学生だった子は今、大人となり家庭も持っている年代になった。色んなつらいことや嫌なことがある中で、テレビを点けたら今でも放送されている『ポケモン』を観て、『お、まだポケモン放送しているんだ』『えっ?サトシ、まだポケモンマスター目指しているんだ!』『俺も夢を追いかけるか』と、サトシを通じて一緒になって前進してもらえると嬉しい」。

 「もちろん再放送ではないため、当時観ていたシリーズと違い新シリーズとして内容は変わってはいるのですが、サトシ自身の人間性などの根本は変わっていない。“永遠の10歳”として私自身も変わらないよう、いつでも安心して戻って来られる場所として続けています」。

 「サトシを演じてきて難しいと感じたことはないです。それは、自分自身を表現しているからだと思います。シリーズの初期からサトシの行動や考え方は、私と近いものを感じていて、変に飾らず自然体で演じてきたことが、こうして長く続けて来られたと思います。それが20年の証ですね」。

 イベント『アニメJAM 2018』へ出演した際、「私はサトシと同じ永遠の10歳だから。『ポケモンマスターになるんだ!』といって21年になるよ! 人生はそんなにあまくないぞ!」と笑わせながら、シリーズ最初のオープニングでポケモンの名曲となった「めざせポケモンマスター」を披露していた。自身そのままでサトシ役を務めているが、得たものを語る。

【松本】 「この20年で得たことは責任感。ありがたいことに“『ポケモン』の主人公・サトシの人”と認知されているため、素の松本梨香であっても、言葉使いやSNSでの発言は、演じてきたキャラクターのイメージを壊さない、迷惑をかけない意識が強くなりました。自然とサトシから成長させてもらっているので、彼の悪口を言われると『ん!?』と私が言われているように感じてしまいます(笑)ここまで愛情を注げるキャラクターに出会えたことは声優冥利に尽きます」。

 20年以上サトシ役を続けてきた松本自身が目指すものは、「演じない演技」。「わかりやすく言うと“ウソをつかない”ことです。演技というのはひとつのウソですが、ウソをつかないというのは視聴者へリアリティーと共感を生むと思っている。他人に対してはウソをついて騙すことはできますが、ウソをついた自分自身を騙すことはできないため、すでに心苦しい感情が生まれる。そこをなくすことが一番役者としてやりやすいことだと思うので、私の目指すべき究極の場所」。

 「サトシはそういう意味で私が理想とする立ち位置にいるキャラクターで、私生活で普通に過ごしていても『サトシだ!』と言われてしまう。20年以上前から私の目指す姿に出会わせてくれた彼に感謝しています」。

■ポケモンバトルの収録は常に緊張感 喉に負担の現場でピカチュウ役・大谷育江へ配慮

 そして、2022年放送の『ポケットモンスター』では、ついにサトシがポケモンバトル世界王者となった。松本のほかにも、登場キャラクターを演じるダンデ役の小野大輔、ダイゴ役の鈴村健一など、サトシと戦った人にインタビューした際、「戦い方がテクニカルになった!」「貫禄が出てきた!」など、サトシが成長した様子を語っていた。

【小野】 「サトシとのバトルは一言で言うと完全燃焼で、すべての手札を出し切るバトルになります。収録もラストバトルの掛け合いは余裕がないくらい、出し切って燃え尽きました。心も体もクライマックス状態で、毎回ヘトヘトになって帰宅しましたし、汗もびっしょりかいていましたね」。

 「サトシ役の松本梨香さんが掛け値なしに本気でバトルしてくれました。一緒に収録できてうれしかったです。チャンピオンとしてのダンデを演じる自分ですが、演者としてはチャレンジャー。サトシを20年以上演じている松本梨香さんは、演者側から見るとチャンピオンですから。そういう意味でも感慨深い収録になりました」。

【鈴村】 「昔のサトシは“へなちょこ”のイメージがあったのですが、最近は「ヤバイ!」と慌てる様子がなく、「そう来たか! なら、こうだ!」と臨機応変さがあって、旅を通して成長したのを視聴者視点で実感します」。

 『ポケモン』収録現場は「真剣バトルをしている」と話す松本。インタビューでは共演者について語ると、相棒・ピカチュウの声を務める大谷育江についても触れた。

【松本】 「ポケモンバトルは演者側も真剣にバトルしているので、全力で声を出して挑んでいます。小野君と一緒に収録をしたのですが、私の声量に驚いて耳を押さえていました(笑)そういう意味では、収録現場でのバトルはまず、私が勝ったと思います」。

 「ピカチュウは大切なサトシの相棒です。人間とポケモンの関係を超えた、言葉で表現できない特別な存在なんです。ピカチュウの鳴き声「ピカ、ピ~」で、今、どういう気持ちなのか本当に理解できます。バトル回の収録はピカチュウもたくさんの声を出しているので、私が失敗してしまうと育ちゃん(大谷育江)の喉に負担がかかってしまいます。特にファイナルのエピソードはみんないつも以上に声を出しているので、本番1回で録り終えられるように緊張感をもって挑みました」

 サトシの成長については「変わっていない気がします(笑) 私はやっぱりどうしても「サトシ」の目線になってしまいます。「バトルに余裕が出てきた」と言われると驚きます! サトシを演じて25年経ちますが、バトル中のサトシは一生懸命。いつも全力なので余裕はないです(笑)」。25年間演じてきたサトシは今でも「余裕がない」と打ち明けていた。

アニメ「ポケットモンスター めざせポケモンマスター」の場面カット(C)Nintendo・Creatures・GAME FREAK・TV Tokyo・ShoPro・JR Kikaku (C)Pokemon
(出典 news.nicovideo.jp)


<筆者コメント>
25年以上アニメポケモンで主人公を演じて来た松本梨香さん、本当にお疲れさまでした。

それだけ長く演じていると自分の一部みたいな感覚になるのも分かります。

サトシへの悪口も自分への悪口と同じように受け取ってしまいますよね。

アニポケは主人公が交替してサトシの登場も減るでしょうが、今度は違う目線でポケモンを楽しんでもらいたいですね。


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<このニュースへのネットの反応>

給付金は結局返さないんか






ポケモン始まってから26年経つのか?もうあっという間だった。今のサトシと昔のサトシを比べるとポケモンの使い方やコンビネーション、さすがチャンピオンと言える差が見られね。昔のサトシはタイプ相性関係ないしゴリ押しで戦ってたから「マジかこいつ」って思いながら観てたよ。
サトシくんお疲れ様でした。そして松本梨香さんも今度はサトシから離れてポケモンを観てほしいです。