シリーズ初の主人公交代に踏み切り、話題を呼んでいるTVアニメ『ポケットモンスター』（テレビ東京系）。しかし4月14日より始まった新主人公たちの冒険は、イマイチ好評とは言えないようだ。関係者の一部からは、初代主人公をカムバックさせる案が浮上しているという。

荷が重すぎた“サトピカ”の後釜

同アニメといえばサトシとピカチュウのコンビでお馴染みだが、新シーズンでは主人公を一新。不思議なペンダントを持つ少女・リコと謎のモンスターボールを持つ少年・ロイのダブル主人公によって、新たなストーリーが始まっている。

しかし、やはり主人公交代を受け入れられないファンも多いのか、初回から平均世帯視聴率は2.4％（ビデオリサーチ調べ、関東地区）と厳しい数字が出ていた。

たんに“サトシロス”の影響だけならまだしも、内容についても酷評が続出。序盤からストーリーの展開が遅いため、《すごく面白くないけど大丈夫かな…》《ポケモンである意味がないしテンポ感悪いし、何がしたいの？》といった感想が相次いでいる。

また、新主人公についても不評の声が目立つ。サトシは前向きで明るい性格だったが、新主人公のリコは陰キャ設定だ。現代の子どもたちに合わせた設定なのかもしれないが、そもそも「ポケモン」にそうしたリアリティを求めている層は少ないだろう。

「アニメ『ポケモン』は年々視聴率が下がっており、サトシ降板は、それを何とかして食い止めたいという狙いがありました。しかし新シーズンに入っても視聴率は回復するどころか、ますます危うい状態。そこで焦った製作陣の間では、はやくもサトシのカムバック案が浮上しているようです」（アニメライター）

早期打ち切りも現実的に？

これまでのアニメ『ポケモン』は、2シーズンに分けて4年ほどの間放送されるスケジュールが定番化してきた。

「新シーズンも長期放送を予定しており、そのために序盤から引き伸ばし的な展開が見られるようです。ですがこの調子でいくと、2年で打ち切りになる可能性も濃厚でしょう。アニメの企画立ち上げから放送までにかかる時間を加味すると、サトシの復帰は最短で2年後ということになりそうです」（同）

サトシの声優でお馴染みの松本梨香は、以前出演した『NewsPicks』の配信番組にて、降板が決まった時の心境を告白していた。いわく《衝撃すぎて、涙だけが出ました》とのことだったので、サトシ役が復活するとなれば、嬉々として仕事を受けるかもしれない。

そもそもアニメ「ポケモン」の根本的な問題は、魅力的な新キャラクターを生み出せないことにある。前作でメインキャラクターだったゴウは不人気で知られ、中国の動画サイト『bilibili』で行われたアンケートでは“嫌い”という回答が97％を記録したことも。

結局はサトシの人気にすがりつくしかないのだろうか…。

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